• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

制御のための大規模複雑系の階層的モデリング

研究課題

研究課題/領域番号 10650424
研究機関宇都宮大学

研究代表者

足立 修一  宇都宮大学, 工学部, 助教授 (40222624)

研究分担者 津村 幸治  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (80241941)
キーワードモデリング / 制御 / 複雑系 / システム同定
研究概要

大規模で複雑なシステムの制御系設計のための階層的なモデリング法について,本年度は以下に示す具体的な対象に対して検討を行った。
1.大型無人ヘリコプターの飛行中動特性同定実験 総重量約800kgの大型無人ヘリコプターの自立飛行制御系の構成を最終目標として,本年度はまずヘリコプターの飛行中の動特性をモデリングした。飛行中にランダム信号を各軸(ロール軸,ピッチ軸,ヨー軸,ヒーブ軸)に入力し,それに対する変位,速度,加速度応答を測定し,それらの入出力信号からシステム同定の方法によってモデリングを行った。そのとき,高次モデルによって詳細モデルを,低次モデルによって制御系設計のための公称モデルを構築した。
2.鉄鋼業の高炉の制御をめざしたシミュレータによる制御モデルの導出とゲインスケジューリングによる制御系設計 計算機上に構築された高炉を模擬するシミュレータに対して,入力信号を印加し,その応答を測定することにより,部分空間法によるシステム同定実験を行い,制御モデルを作成した。この同定実験を,さまざまな動作点に対して行うことにより,複数の制御モデルを得ることができ,それらに基づいてゲインスケジューリングによる制御系設計を行った。
3.自動車車室内の音響伝達系のモデリングと制御 自動車車室内の騒音をアクティブ制御するために,車室内の音響伝達系のモデリングを行い,その結果に基づいてフィードバック型のアクティブ騒音制御器を設計した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 佐野久 ほか3名: "アクティブ騒音制御のための音響伝達系のモデリングとPIDフィードバック制御系の設計法に関する研究"日本機械学会論文集(C). 65・637. 3599-3605 (1999)

  • [文献書誌] K.Kato ほか5名: "System identification of anti-vibration units in semiconductor exposure apparatus"Proc. of IEEE conference on control applications. 1312-1317 (1999)

  • [文献書誌] K.Tsumura: "Modeling for control of blast furnace"Proc. of IEEE conference on control applications. 1-6 (1999)

  • [文献書誌] 佐々木 ほか1名: "シミュレータを用いた複雑システムのモデリング(高炉の場合)"日本機械学会論文集(C). 65・634. 2257-2264 (1999)

  • [文献書誌] K.Tsumura ほか1名: "Optimal length of data for identification of time varying system"Proc. of IEEE Conference on Decision and Control. 3224-3229 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi