年度当初以下の計画を立てた。 1.鉄損を含む数学モデルに立脚した同定法を実機試験を通じその性能を確認する。実機試験用のモータは、誘導及び同期の両モータを想定する。渦電流損とヒステリシス損の分離同定を考慮した改良等の各種改良を行う。 2.同期モータを対象に、鉄損を考慮した状態で効率重視のベクトル制御法の構築を目指す。少なくも理論構築の完成を年度内の目標とする。 3.研究成果の国内外の積極公表の一環として、少なくとも2度の国際会議の発表を目指す。 年度実績 1.概ね計画通りの完成をみた。誘導モータ2機を対象に、渦電流損とヒステリシス損の分離同定に成功した。恐らく世界的にも初の成功と推測している。同期モータに関しては、適切なモータが入手できず更には実験システムが用意できず、実施できなかった。 2.これに対処する研究時間を確保できなかった。 3.2度の国際会議発表を実施した。また、国際会議招待講演を受け実施した。計画以上の成果であった。
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