研究課題/領域番号 |
10650457
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
山崎 智之 北見工業大学, 工学部, 助手 (20158140)
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研究分担者 |
三上 修一 北見工業大学, 工学部, 助教授 (30113715)
大島 俊之 北見工業大学, 工学部, 教授 (00003210)
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キーワード | 健全度診断評価 / ファジィ数量化理論II類 / 耐震性健全度診断 / 打撃試験 / 振動特性 / 弾性波エコー測定 / 超音波探傷試験 / モニタリング |
研究概要 |
橋梁構造物のモニタリングシステムとしてインターネットあるいは電話回線を用いた遠隔モニタリングシステムを構築した。平成11年度は実構造物やモデル供試体に対してこのシステムを用いたモニタリング(ひずみゲージや光ファイバーセンサーによるひずみ測定)を行い、モニタリングにより転送されたデータを処理するデータ処理システムを構築する。平成10年においてはこれらのひずみ測定結果と損傷の関係を明確にするため、疲労試験においてひずみ測定のモニタリングと超音波探傷による疲労亀裂損傷の可視化を同時進行させ、亀裂進展による応力分布の変化を確認した。また鉄筋コンクリート柱構造の損傷評価として供試体を用いた実験を行い、RC柱の損傷による振動特性を明らかにし、打撃弾性波測定によりひび割れ損傷を定量的に判定することができた。さらに、各部材の損傷を把握し、その損傷程度から橋梁全体に対する健全度診断を行う手法として、数量化理論II類を適用した手法を確立しており、その手法の判定におけるあいまいな部分についてファジィ数量化理論II類の適用を確認し、判定の改善を行った。また地震時における橋梁の健全性は常時におけるものとは異なり、緊急時における橋梁の重要性という観点から耐震性を考慮した橋梁健全度診断の手法を確立した。
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