研究概要 |
本年度は初年度に該当するため,以下の各項目について個別に研究を実施し,その成果の検証を実施した. (1) 構造物の選定 対象とする構造物を選定し,構造物を構成するパーツや構造物に関する属性情報などを整理した.具体的には,構造物の配置についての図面情報の収集や事例調査を行い,構造物のカテゴリー・パーツ別に階層化したあと,一部のパーツをワイヤーフレームで形状データとして作成した. (2) 基本ロジックの検討 予測に関する問題に対してカオス・フラクタル理論の適用可能性の検討を行った.当面,カオス・フラクタル理論の適用可能性を検討するために,風速や降雨量などの時系列データを取り上げ,これらの時系列データの予測において,カオス・フラクタル理論をどのように適応すべきかを検討した. (3) 遺伝的アルゴリズムモデルの考案 構造物を構成するパーツの組合せを生成するための遺伝的アルゴリズムモデルの検討を実施した.構造物の設計では,構成するパーツの組合わせのみならず,そのパーツのサイズし重要な決定属性となる.そこで,従来の離散的な問題への適用が試みられている遺伝的アルゴリズムだけでなく,サイズを表現するために,実数も取り扱える遺伝的アルゴリズムの適用可能性を検証した.また,双方の遺伝的アルゴリズムを併用した形のモデルについても,その適用可能性について検討を行った.
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