研究概要 |
ニューラルネットワークとGroup of Date Handling(以下GMDH)を組み合わせた土石流予測手法を開発した.具体的には、ニューラルネットワークで降雨パタンの認識と分類を行い,土石流を発生させる恐れのある降雨についてGMDHで予測を行うシステムの開発を目標とし、以下の結果を得た. 1.降雨データの収集 多雨であった1993年と出水の土石流災害が起こった1997年の九州地方の降雨データ(建設省レーダ雨量計南部)及びアメダスの気温・湿度・地上風データ等を収集した.収集したデータは全く現有のCD-ROMライタでCD-Rに焼きついて保存するとともに,Java言語によるクライアント・サーバ型のデータベースを用いてインターネットで検索可能にした。現在http://www.radar.cibil.ac/でデータベースのデモを公開している. 2.予測プログラムの開発 PASCALによって記述されたGMDHプログラムを、インターネットを介したデータベースから検索可能とするためにJava言語によるプログラムとして動作させるための移植作業を行った.現在作成したアプリケーションプログラムが正しく動くか検証作業を行っている. 3.今後の予定 サーバ上で過去のデータをもとに、バックグラウンドで最適なパラメータを同定しておき、そのデータをJava言語のオブジェクトの形で保存し、降雨のデータがリアルタイムに追加されたら、手許のアプリケーションやアプレットでそのオプジェクトをネットワーク越しに取得して、土石流の予測を行うシステムを数カ月以内に開発する予定である.
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