研究課題/領域番号 |
10650517
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
川村 彰 北見工業大学, 工学部, 助教授 (30149893)
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研究分担者 |
萩原 亨 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60172839)
姫野 賢治 中央大学, 理工学部, 教授 (30156616)
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キーワード | 舗装マネジメントシステム / ヘルスモニタリング / 路面評価 / 路面プロファイル / ウェーブレット解析 / 多重解像度解析 |
研究概要 |
今年度(平成10年度)は、世界道路協会が実施した路面平坦性の国際共同実験の測定データについて、データ処理・解析を主体に研究を行った。 国際共同試験は米国、ヨーロッパ、日本の各地域で1998年の異なる時期にそれぞれ実施されており、データ処理の都合上、今回解析に用いたデータは日本で実施されたもののみを対象としている。 高速プロフィロメータを用いた路面の縦横断プロファイル測定結果について、以下の3点について新たな知見が得られた。 (1) データのノイズ処理 各種路面プロファイル測定装置で得られた測定データについて、多重解像度解析を実施した結果、測定データのノイズ除去ならびに路面の特定周波数成分の抽出に有効であることを確認した。 (2) 路面の損傷カ所の特定 ポットホール、轍ぼれなどを有する路面プロファイルについて、空間周波数解析を実施した結果、その位置を路面の周波数成分に対応させて把握することが可能となった。 (3) 路面性状評価への応用 多重解像度解析を行い、路面損傷カ所除去前後のデータを用いて、パワースペクトル解析を実施した結果、特定空間周波数領域において平坦性の著しい改善が見られた。IRI(国際ラフネス指数)による調査では、損傷除去前後でIRI値が40-50%変化することがわかった。 以上の知見は、次年度以降予定されてる舗装のモニタリングシステム構築の際の基礎資料となることが期待されるうえ、国外で測定されたプロファイルデータについても同様の解析を実施する予定である。
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