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1998 年度 実績報告書

環境を考慮した都市内物流システムの合理化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10650526
研究機関京都大学

研究代表者

谷口 栄一  京都大学, 工学研究科, 助教授 (70252468)

研究分担者 山田 忠史  関西大学, 工学部, 助手 (80268317)
倉内 文孝  京都大学, 工学研究科, 助手 (10263104)
宇野 伸宏  京都大学, 工学研究科, 助手 (80232883)
キーワード物流 / 交通行動 / 最適化 / ヒューリスティク手法 / 時間指定 / 集配トラック
研究概要

本研究においては、企業におけるビジネスロジスティクスと、社会的な観点から見た都市計画・交通計画を融合させた「シティロジスティクス」の構築を目指している。特に、時間指定がある場合の、都市内の集配トラックの交通行動に着目し、それを数学モデルを用いて記述し、さらにシミュレーションを行うことによって、都市内の物流システムの社会的な最適化の方法論、トラックを対象とした各種の交通管理施策の効果を明らかにしようとするものである。今年度は、時間指定がある場合の都市内の集配トラックの交通行動をモデル化し、その最適解を、ヒューリスティク手法によって求める方法を開発した。以下にその成果を述べる。
(1) 時間指定がある場合の都市内の集配トラックの交通行動のモデル化
時間指定がある場合の都市内の集配トラックの集荷・配送活動について、複数のトラックが、デポを出発し、顧客のところを巡回して貨物を集荷あるいは配送してまたデポに帰ってくる場合を考える。このような場合におけるトラックの顧客への割り当ておよび訪問順序を決定するモデルを構築した。このモデルにおいては、トラックの庸車費、運行費、荷役費、顧客の指定時刻への早着・遅刻ペナルティーの総和を最小化するようなトラックの顧客への割り当ておよび訪問順序を決定する。
(2) ヒューリスティク手法による解法の開発
(1)において構築したモデルは、NP困難な大規模な組み合わせ最適化問題となるため、厳密解を求めることが困難である。そこで、遺伝的アルゴリズム(GA)、シミュレーテッド・アニーリング(SA)、タブー・サーチ(TS)の3種類のヒューリスティク手法を用いて最適解を求める方法を開発した。この解法を用いる場合の各パラメータを試行錯誤によって決定し、これを仮想ネットワークにおける問題に適用した結果、いずれの方法も良い近似解が得られることが分かった。特にTSを用いることによって、良い解を比較的短い計算時間で得られた。また、SAによる解は、初期値の変動に対しても比較的安定していることが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 谷口 栄一他: "Effects of designated time on pickup/delivery truck routing and scheduling" Urban Transport and the Environment for the 21st Century IV. 127-136 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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