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1998 年度 実績報告書

高齢者モビリティ増加要因の分析とモビリティ需要推計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10650535
研究機関近畿大学

研究代表者

三星 昭宏  近畿大学, 理工学部, 教授 (40088414)

研究分担者 北川 博巳  近畿大学, 理工学部, 助手 (10257967)
キーワード高齢者・障害者交通 / 交通需要分析 / 福祉基盤整備
研究概要

この研究は,パーソントリップ調査を用いた高齢者モビリティの要因分析,集計モデルの作成,独自調査を実施した後の高齢者モビリティの要因分析と非集計モデルの作成の4段階を目的とした研究である.本年度は「パーソントリップデータを用いた要因分析」および,「高齢者モビリティに関する独自のアンケート調査の実施と分析」を行った.まず,パーソントリップ調査データの分析では,
(1)高齢者の就業率や外出率が増加すると高齢者トリップが増加する可能性がある.
(2)現在は潜在化した外出需要を増加させると,より一層高齢者トリップは増加する.
(3)高齢者の自動車トリップは人口減少と比較すると2025年においても減少しない.
等の分析結果を出すことができた.また,独自のアンケート調査を実施し,幾つかの考察を加えることができた.結果として,
(1)高齢者の外出活性を年齢層別にみると,加齢とともに外出活性が落ちていた.
(2)就労の有無と外出活性との関係は,無職者よりも有職者のほうが活性が高い.とくに,75歳以上の後期高齢者は,その差が大きく,就労も外出活性に関係する要因と考えられる.
(3)年齢層別に交通機関利用時に困難があるかについて設問したところ,身体的困難が理由で,外出低下に結びついているものと思われる.
(4)今回のデータは,運転免許保有者の方が外出活性が高い.また,男性より女性の外出活性は低下しており,車利用も関係していると思われる.
(5)数量化III類を用いて,因子を抽出したところ,私的交通手段を利用する就業者グループと公共交通手段を用いる無職者グループに分けられた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 北川博巳,三星昭宏: "高齢者モビリティ潜在化の属性要因と交通需要増加に関する考察" 土木計画学研究・論文集. 15. 747-754 (1998)

  • [文献書誌] Akihiro MIHOSHI,Hiroshi KITAGAWA: "THE PREDICTION OF TRIP PRODUCTION AND ESTIMATE OF UNMET DEMANDS IN THE MOST AGING SOCIETY,2025 IN JAPAN" Conference Proceedings of 8^<th> International Conference of Transport and Mobility for Elderly and Disabled People. 1. 59-60 (1998)

  • [文献書誌] 北川博巳,三星昭宏,荒川剛利: "ライフスタイルの変化を考慮した高齢者鉄道トリップに関する研究" 土木計画学研究・講演集. 21. 547-550 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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