研究概要 |
地域気象モデルから得られる雲・降水を含む詳細な微気象データとOn-Lineで利用する物質輸送モデルの新展開を目指すものである。 具体的には,本研究ではコロラド州立大学で開発された地域気象モデリングシステム (RAMS, Regional Atmospehric Modeling System)を発展させるとともに,RAMSと同時に動くOn-Line Transportモデルを開発・応用し,総括的気象・物質輸送モデルの確立を目指す。 今年度は、地域気象モデルRAMSの改良と応用について、(1)多重ネステイングを導入した高空間分解能の地域気象モデルの適用と妥当性評価、(2)関東甲信越地域への適用と問題点の検討及び、環八雲の再現実験を行った。また、On-Line輸送モデルの開発については、(3)RAMSとリンクし,線形の化学反応(5本程度)を含む輸送モデルの開発し、東アジア域のサルフェートと黄砂の輸送解析、(4)RAMSの乱流強度,大気安定度,地表面状態に対応した乾性沈着過程のモデル化について検討を進めた。
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