研究課題/領域番号 |
10650602
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤井 明 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (20126155)
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研究分担者 |
郷田 桃代 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (50242128)
及川 清昭 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (00168840)
曲渕 英邦 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (60219293)
今井 公太郎 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (20262123)
太田 浩史 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (60251469)
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キーワード | 集落 / 住居 / 共同体 / 空間 / インターネット / データベース・システム / 検索アプリケーション / データベース |
研究概要 |
当研究室が過去25年以上にわたり継続的に行ってきた海外の伝統的集落・住居の調査・研究によって収集・作成した資料は、集落や住居の写真、ビデオ、集落の配置図、住居の実測図などがあり、50ヶ国以上、集落数では500件を超えている。これらの調査結果をもとに世界の伝統的集落・住居に関するデータベースを作成し、インターネットを通じて研究者のみならず一般にも公開し、データベースの動的な拡充を図ることが、本研究の目的である。 平成10年度は、カラースライドおよび図面、地図等、画像資料の整理、およびスライドスキャナーとイメージスキャナーを使用した電子化作業を行った。データの正規化を図るため、資料として有効な画像を選出した結果、カラースライドは約6500枚、図面は約1200枚であった。現在までに、電子化作業は約80%達成された。同時にこれらのファイル情報も簡易データベースに蓄積した。 平成11年度は、電子化作業の継続と並行して、集落・住居データベースのシステム開発を行った。インターネット上で機能するデータベース・システムには、処理の迅速性やデータ操作の容易性が求められる一方、外部アクセスによるシステムの損壊を防止する機能や、データの消失に備えた複製機能が要求される。この観点から、データベース・サーバーとWWWサーバーの中間に、様々な要求や処理形式を統合化する機能を持つアプリケーション・サーバーをおいた三層構成のシステム構築を行った。現在は検索要件となるデータと、電子化作業によるファイル情報とを、データベース内にロードし、検索アプリケーションの開発を行っている。最も基本的なデータベースは出来上がったといえるが、セキュリティ面を管理するサーバーの構成が終了した後、評価版としてURLを限定公開し、集落研究者を中心に意見を請う。得られた意見をもとに最終調整を行い、今年度中の一般公開を予定している。
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