研究概要 |
本研究は平成11年度に実験対象施設の選定と情報空間調査,平成12〜13年度に探索行動実験を行って駅ターミナル空間における利用者(特に視覚・聴覚障害者)の迷い行動と情報空間との相互関連を総合的に明らかにすることを目的としている。 平成11年度では,国内の主な10の駅について経路構成,情報配置状況などの現地調査を行った。データはコンピュータ上にデータベース化(一部入力中)し,今後の探索行動実験結果を平面上で比較することを可能にした。特に東京駅についてはCAD利用による3D(3次元)データベースを作成し,利用者が擬似的に駅の探索行動を行えるようにした。駅ターミナル内のサイン・機器などの各種の情報については調査済みであるが,その画像データベース化については平成12年度以降に,探索行動実験と並行して行う予定である。 実験対象施設の選定及び情報空間調査で明らかになった点としては,各駅での入口→切符販売エリア→改札→コンコース→階段→プラットホームの経路で空間構成が異なることで,配置される情報・その位置がことなることが明らかになった。駅の空間構成と情報配置との関連を整理する必要があることが明らかになった。 また,平成12年度以降の探査行動実験の実験方法検討のために東京駅で健常者・聴覚障害者・視覚障害者の探索行動の予備実験を行い。その結果を建築学会大会で報告した。
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