研究課題/領域番号 |
10650677
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
岩永 浩 長崎大学, 工学部, 教授 (40039772)
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研究分担者 |
元島 栖二 岐阜大学, 工学部, 教授 (80021608)
鈴木 邦夫 長崎大学, 工学部, 助教授 (50107439)
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キーワード | 複合応力 / カーボンファイバー / 引っ張り強度 / 機械的特性 |
研究概要 |
引張り測定機(エー・アンド・デイ・RTC-1150A)を用いて、その下端にゴーニオメーター付回転台を付けて実験した。接着したファイバーが滑っていないかを確かめるために、ファイバーの根元と中央に目印をつけ、中央の目印は回転台の回転数の半分回転することを確認した。その後、ファイバーの長さは常に25mmとして強度測定を行った。実験にはピッチ系カーボンファイバー(日本グラファイトファイバー(株)製XN-05)を用い、ファイバーの直径はSEM観察により求めた。 まず無回転のときのピッチ系ファイバーの強度の測定値のばらつきも少なく、その平均値は約1.15GPaであった。 次にファイバーを10回転した後引っ張るとそのときの強度の平均値は無回転のときのほぼ90%となった。このカーボンファイバー(XN-05)は結晶構造が均一で、X線解析の結果からもほぼ非晶質であることがあった。したがって、破断面の角度は無回転ではファイバー軸に直角であった。一方、40回転の場合には、ねじ切った状態に近いことから、破断面はファイバー軸に対し、45°近くになったことがわかった。
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