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1999 年度 実績報告書

硫黄-炭酸混合電極を用いての硫黄多原子を有する化合物の電解合成

研究課題

研究課題/領域番号 10650810
研究機関徳島大学

研究代表者

椚 章  徳島大学, 工学部, 教授 (20047062)

研究分担者 宇野 英満  愛媛大学, 機器分析センター, 助教授 (20168735)
キーワード有機電解合成 / 反応性硫黄電極 / 有機硫黄化合物 / 有機フッ素化合物 / クムレン / ビニルスルホン / テトラチオシン / イソチアゾール
研究概要

有機化合物への硫黄原子の導入は,元の化合物への特徴的生理活性の付与ばかりでなく,目的化合物への変換としても大変興味が持たれている。硫黄原子の導入方法として反応性硫黄-炭素混合電極(S-C電極)の電解還元法があり,この電極は硫黄粉末と炭素粉末から容易に作製することが出来るので,S-C電極の利用は一つの方法として興味がある。
本研究では,このS-C電極の適用として,シアノ基を有するビニールスルホン類への硫黄原子の導入及びこの反応へのプロトンドナーの影響などを検討し,興味ある含硫黄有機化合物を合成した。
[結 果]
1.シアノ基を有するビニールスルホン類からは,電解還元で生成したポリスルフィドジアニオンの基質への付加と脱スルホニル化が起こり,環状化合物イソチアゾールの硫黄2あるいは3原子で架橋した2量体が主生成物として得られた。
2.上記の反応を安息香酸などのプロトンドナーの存在下で行うと,硫黄1原子とスルホニル基を一つ有する六員環化合物とチオアミドが主生成物として得られた。
3.トリフルオロメチル基とシアノ基を有するビニールスルホンからはイソシチアゾールとジチオラン骨格の窒素原子で架橋した2量体化合物が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] AKIRA KUNUGI: "Electrosynthesis of sulfur-containing organic fluorine compounds from trifluoro-methyl-substituted cumulenederivatives using a sacrificial sulfur-graphite electrode"Electrochimica Acta. 44・17. 2899-2907 (1999)

  • [文献書誌] AKIRA KUNUGI: "Electrosynthesis of isothiazoles from sulfonyl-substituted 2-alkenenitrile using a reactive sulfur-graphite electrode"Electrochimica Acta. 44・25. 4583-4592 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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