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2000 年度 実績報告書

人間工学的観点からみた港湾ターミナル設計のための仮想現実感の応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10650900
研究機関東京商船大学

研究代表者

鶴田 三郎  東京商船大学, 商船学部, 教授 (30114911)

研究分担者 風間 富一  東京商船大学, 商船学部, 助手 (80313386)
黒川 久幸  東京商船大学, 商船学部, 助教授 (50282885)
キーワードバーチャルリアリティ / 仮想現実感 / 港湾 / コンテナターミナル / 荷役作業 / 安全性 / 教育
研究概要

本年度は、港湾荷役作業の教育・訓練ならびに作業事故防止の支援を対象として、仮想現実感の応用方法に関する検討を行った。
まずはじめに、個別に構築してきたコンテナ船、ガントリークレーン、そして、ストラドルキャリア等を統合し、仮想コンテナターミナルを構築した。そして、構築した仮想コンテナターミナルを用いて、岸壁におけるガントリークレーンを用いたコンテナの陸揚げ、船積みの荷役作業を仮想体験できる見学システムを構築した。このシステムでは、コンテナならびにクレーン等の動作を動的に再現でき、被験者は実時間での荷役作業の状況を体験できるだけでなく、実際のガントリークレーン作業者の立場にたって、荷役中にコンテナやトレーラー等がどのように動作しているのか仮想体験が可能である。これにより、高度な技術を要する荷役作業の理解を深めるとともに作業上の注意喚起を高めることによる作業の安全性ならびに質の向上を目指している。
また、フォークリフトやトラック等の輸送・荷役機器を操縦する場合、構造物の死角となって安全性等の確認を行えない空間があり、事故原因の一因となっている。この事故防止対策には、ハード面での構造物の工夫の他、ソフト面での対策として作業者に対する教育・訓練がある。しかし、港湾荷役作業では全周にわたる視界を再現する必要があるため、通常用いられているCRT、HMD等の表示装置を用いた仮想体験では、死角領域の把握等が困難であり、十分な教育効果を期待できない。そのため、全周型スクリーンを用いて360度全周囲にわたる映像を表示することを試み、事故防止対策についての検討を行うための基礎システムを構築した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 廣井佐知: "VRの物流への応用と最近の研究例"日本航海学会誌. 144. 30-36 (2000)

  • [文献書誌] 鶴田三郎: "球状スクリーンSPHEREを用いた流通施設設計開発システム"映像情報メディア学会技術報告. 24・72. 19-24 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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