海洋の鉛直水温プロファイルを同一点において長期連続測定を可能とするため係留装置から一定時間ごとにXBTプローブを発射して計測する装置を試作した。装置は、ランチャーとプローブおよびデータ集録部からなり、ランチャーはプローブを海水から保護するために水密になっていて、プローブの発射時に注水、蓋を開ける機構になっている。本年度は、4個のランチャーとプローブおよびデータ集録部を製作し、実験室での試験を終了している。海域実験は、東京大学海洋研究所の淡青丸による1999年3月16日〜23日の研究航海で海域試験を行った結果、センサーコネクタ間の接続の水蜜性に問題があることがわかったので、新しいプローブを製作し、これの各種接続方法を考案して岸壁において吊下して動作実験を繰り返し接続方法を確立した。更に、市販のXBTの可能性について検討を行った結果、シンタクチックフォームを使った小型フロートを試作し、それを利用することによる市販のXBTの利用の見通しが得られた。2000年5月に東京大学海洋研究所の淡青丸を使った海域実験を予定している。
|