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1999 年度 実績報告書

銅メッシュ爆発を利用した面起爆技術の開発とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10650917
研究機関熊本大学

研究代表者

廣江 哲幸  熊本大学, 工学部, 教授 (90218826)

研究分担者 藤原 和人  熊本大学, 工学部, 助教授 (50219060)
松尾 日出男  熊本大学, 工学部, 教授 (00040395)
キーワード銅メッシュ / PETN爆薬 / 平面爆轟波 / 線爆発 / 円筒状収束波 / PBX爆薬 / 極限状態 / 材料回収装置
研究概要

前年度の研究で銅メッシユパターンシートの製作法を確立し、いくつかのメッシュパターンで平行銅細線方式と同等以上の平面性を有する平面爆轟波の生成ができた。本年度はメッシュ起爆の応用として任意形状面起爆の可能性検討、固体中円筒状収束波による極限状態の生成および材料回収装置の開発について研究し、以下の結論を得た。
(1)従来のような細線部を千鳥メッシュ状に配置させたメッシュパターンとは根本的に異なる穿孔タイプの銅箔シートを設計した。これはこれまでの細線爆発では細線の末端が早期爆発することを計測したので狭隘部への電流の流れ込みをスムースにさせようとの発想から案出された。穿孔タイプの爆発計測実験では、円孔が接する狭隘部のみが爆発し、この隙間を調整することで起爆開始をある程度調整できることが判った。そこで任意形状面の一斉起爆技術開発への基礎研究として、種々の穿孔タイプメッシュで扇型面を形成し、爆発計測実験を行った。未だPETN扇型平面の一斉起爆には至っていないが、同形状の同箔シートはほぼ一斉爆発させることができ、今後の発展が期待できる。
(2)前年度開発した銅メッシュを利用してPETN円筒を外表面から一斉起爆させた。さらに内側に設置した高性能爆薬PBX円筒を一斉きばくさせ、中心部の固体中が極限状態に達する強い収束衝撃波を生成させることに成功した。この際、PBXの衝撃感度が低いため、PETNでMylar円筒を収束飛翔させPBX外面に衝突させることで入射圧を高めた。中心部のPMMA中には対称性の良い収束波が計測され、中心軸近傍には200〜300GPaの超高圧が発生したと推測された。
(3)(2)で開発した収束波生成装置の中心部に材料回収装置を設置して材料の極限圧縮と回収を試みた。通常の回収装置での回収は困難であったが、試料カプセル外周に液体爆薬を設置するタイプでは、材料飛散を防ぐことができMRS綱試料の回収に成功した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Hiroe: "Dynamic Behavior of Materials Induced by Explosire Loadings Initioted Using Wire Explosion Techniques"Journal of Materials Processing Technology. 85. 56-59 (1999)

  • [文献書誌] T.Abe: "Development of a Wave Generator for Cylindrical Imploding Shocks in Solid Initioated with an Exploding Etched Copper Mesh"Proc.1st Japan-China Joint Workshop on IAESH. -. 55-60 (1999)

  • [文献書誌] T.Hiroe: "Dynamic Responses of Plates&Cylinders Impacted with Detonation Gases Initioted Using Wire Explosion Techuiques"Proc.15th Int.Conf.on SMiRt. 7. 161-168 (1999)

  • [文献書誌] 安部尊之: "高性能爆薬PBXの衝撃起爆特性とその応用"火薬学会誌. 60・4. 177-183 (1999)

  • [文献書誌] 藤原和人: "円筒状収束衝撃波を利用したセラミックス粒子の溶射"火薬学会誌. 60・4. 191-197 (1999)

  • [文献書誌] 安部尊之: "銅メッシュ爆発を利用した広域面起爆装置の開発とその応用"火薬学会誌. 60・5. 226-232 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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