研究課題/領域番号 |
10660027
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
五井 正憲 香川大学, 農学部, 教授 (30035993)
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研究分担者 |
長谷川 〓 香川大学, 農学部, 教授 (70036044)
深井 誠一 香川大学, 農学部, 助教授 (80228858)
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キーワード | デンドロビウム / 抗ジベレリン剤 / ウニコナゾール / 花熟 |
研究概要 |
1998年度においては、前年までの予備的実験で得られた知見をもとに、主として、ウニコナゾール(抗ジベレリン剤)の使用方法とデンドロビウム2品種の生育・開花における形態学的、生理生態学的反応との関係を追究した. (1) ウニコナゾールの施与量・濃度に対する反応 株あたり施与量を一定とし、施与濃度(12.5または25ppm)を変えた場合、いずれの方法でも茎の肥大期は早くなり、茎長は短かくなった.とくに、12.5ppm2回,または25ppm1回の施与で顕著な反応が認められた.それぞれの場合における開花反応を調査したところ、慣行の栽培においては、とくに明確な差はなかった。なお、茎の内部における糖その他の成分については、現在調査中である. (2) ウニコナゾール処理と花熟促進 ウニコナゾールは、デンドロビウムの茎の徒長を抑制し、鉢花としての商品価値を高める. この効果と花熟促進とが一致すれば、生産的に有利である.そこで、ウニコナゾール処理と栽培温度条件を組み合わせて、可能性を検討した.その結果、ウニコナゾールにより、茎の矮化と肥大を促進した株は、従来の栽培よりも、生育前期を高温(最低25℃)に保つことによって、開花反応が促進され、とくに花着きが多くなることがわかった。現在、この原因(理由)について検討中である.
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