樹木粉砕チップの有効利用の事例を調査した。住宅団地における樹木粉砕チップの施工事例を調査した。樹木粉砕チップの性状は処理機材の種類や樹種によって異なっていた。建替え住宅団地における樹木粉砕チップの発生量を予測した。樹木粉砕チップを地表面の状態が異なる場所に敷設厚を変えて敷き均し、チップの色彩、形状、物理的、化学的性質の変化を測定した。明らかになった結論は以下のように要約できる。製造されたばかりの新鮮なチップは、含水量が多く、植物組織の活性も高いので分解されにくかった。落葉広葉樹のチップのほうが、常緑針葉樹のチップよりも分解が遅かった。敷き均した直後は、チップ内の温度がやや上昇したが、次第に気温と同程度まで低下し、分解が進んでいる兆候は認められなかった。チップ敷き均し厚さが5cm程度の場合は、雑草発生抑制の効果は認められなかった。チップ分解の速度と程度は、CN比とECの値で予測することができた。
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