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1999 年度 実績報告書

酵母の系を利用した幼若ホルモン依存性転写因子の検索と同定

研究課題

研究課題/領域番号 10660045
研究機関三重大学

研究代表者

三浦 健  三重大学, 医学部, 講師 (60219582)

研究分担者 鎮西 康雄  三重大学, 医学部, 教授 (60024709)
キーワード幼若ホルモン / エクダイソン / 核内レセプター / 蚊 / 転写因子 / コアクティベータ
研究概要

2年目の計画変更に伴い、幼若ホルモン(JH)とエクダイソン(20E)の作用が相互干渉する例が知られていることから、両シグナリングが共通のコアクティベータ(CoA)を利用している可能性が高いと考え、JH依存性転写因子クローニングへのステップとして、まずエクダイソンレセプター(EcR)のCoA候補のクローニングと機能解析を行い、以下の結果を得た。
1.蚊を材料として、TBP,Bx42,GCN5,CBP,MBF1のクローニングを行い、前3者に関しては完全長のクローニングを行った。部分クローニングを行ったものを含め、両者とも蚊の因子はショウジョウバエのホモログと最も高い相同性を示した。
2.哺乳類培養細胞(CV-1)とショウジョウバエ培養細胞(S2)を用いて、20E応答配列を持つluciferaseレポーターコンストラクトを、EcR発現コンストラクトとともにtransfectionし、20Eアナログを培地に加えることにより、レポーター活性が上昇する系を作製した。
3.上述の培養細胞系を用いて、Bx42とGCN5の20Eシグナリングに対するコアクティベーション効果を検討した。前者は150%、後者は120%程度のリガンド依存的レポーター活性のさらなる上昇を誘起したことから、この2者はEcRのCoAとして作用することが示された。
4.Mammalian two-hybrid assayを用いて、Bx42・GCN5とEcRとのタンパク・タンパク相互作用を検討した。両者はともに、弱いながらも、EcRと相互作用することが確認された。
今後は、残りのEcRのCoA候補因子の完全長のクローニング・機能解析を行い、JH依存的にこれらの因子と相互作用する転写因子をクローニングする予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Wang,S-F et al.: "DNA binding and transactivation characteristics of the mosquito ecdysone receptor-ultraspiracle complex"J.Biol.Chem. 273・42. 27531-27540 (1998)

  • [文献書誌] Miura,K et al.: "Two hexameric cyanoprotein subunits from an insect,Riptortus clavatus : sequence,phylogeny and developmental and juvenile hormone regulation"Eur.J.Biochem.. 258・3. 929-940 (1998)

  • [文献書誌] Raikhel,AS et al.: "Nuclear receptors in mosquito vitellogenesis"Am.Zool.. 39. 722-735 (1999)

  • [文献書誌] Miura,K et al.: "Two distinct subpopulations of ecdysone receptor complex in the female mosquito during uitellogenesis"Mol.Cell.Endoccrinol.. 156. 111-120 (1999)

  • [文献書誌] Zhu,J et al.: "AHR38,a homolog of NGP1-B,inhibits formation of the functional ecdysteroid receptor in the mosquito Aedes aegypti"EMBO.J.. 19・2. 253-262 (2000)

  • [文献書誌] Wang,S-F et al.: "Differential expression and regulation by 20-hydroxyecdysone of mosquito ultraspiracle isoforms"Dev.Biol.. 218. 99-113 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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