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1999 年度 実績報告書

土壌版レッドデータブックと土壌モノリスのデータベース化に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10660067
研究機関国立科学博物館

研究代表者

平山 良治  国立科学博物館, 筑波研究資料センター, 主任研究官 (50124186)

キーワードレッド・データ / 土壌型 / 土壌モノリス / インターネット / データベース
研究概要

消滅を危惧される土壌や学術的に貴重な土壌に関して全国からアンケートを取り,実態の把握をした。危機的や貴重な土壌型が多数あることが明らかになった。それらは,体系的ではなくさまざまな段階や状態であった。広がりの基準,消滅度それに学術度の基準などを設けて整理し,土壌版レッドデータブックを作り,それをインターネット等で一般に公開する。あわせて,危機的にある土壌型をはじめ多くの土壌モノリスを収集することを目的にする。
・今年度も昨年に引き続きデータベース化したいわゆる土壌版レッドデータベースの公開準備(インターネットなど)のためのデータ解析と整理を行った。
・データ不足や緊急度の度合いなどを解析抽出した。
・データ解析から,三重県のデータが皆無であったので,今年度は三重県に分布する火山性黒ボク土,非火山性黒ボク土,黄褐色森林土,赤黄色土の分布調査とモノリス採取を行った。それから,農業構造改善事業などに伴う低地土の変遷と分布状態の解析と灰色水田土,灰色化低地土の実態調査とモノリス採取を行った。
・灰色化低地土などの水分状態が過湿の状態でのモノリス作成に問題が生じた。過湿なために,固化樹脂が,土壌層に浸透せず表面で固化してしまい,土壌モノリスが作成できなかった。また,青灰色のグライの再現が非常に困難であった。来年度の課題として,水分過多状態での作成法の検討が必要になった。
・林野土壌に関しては,今年度も再度レッドデータに関する調査を昨年同様に実施した。
・今年度は,H11年度文部省科学研究費補助金研究成果公開促進費「研究成果公開発表(B)」「わが国の失われつつある土壌の保全を目指して-レッド・データ土壌の保全-」(日本ペドロジー学会代表菊地晃二 帯畜大)に,この研究の成果の一部を出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 平山良治: "消滅危惧土壌に関する基礎的研究"ペドロジスト. 45. 10 (2001)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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