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1999 年度 実績報告書

2-ヒドロキシ酸脱水素酵素群における酵素の構造と機能の系統的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10660100
研究機関東京理科大学

研究代表者

田口 速男  東京理科大学, 理工学部, 助教授 (90188136)

キーワード乳酸脱水素酵素 / 乳酸菌 / アロステリック酵素 / 基質特異性 / 立体構造解析 / 鏡像異性体 / 立体基質特異性
研究概要

1.L-LDH群における研究 L.caseiのアロステリックL-LDHに関しては、非リガンド結合型の酵素の結晶について、2.4ÅまでのX線データの収集を終了した。現在、既に立体構造解析に成功しているL.pentosusの非アロステリック型L-LDHをモデル分子として、引き続きデータの解析作業を進行中である。また、L.casei L-LDHのリガンド結合型酵素の結晶化にも成功し、現在そのX線データの収集を開始している。一方、酵素学的解析から、L.pentosusとL.caseiの両L-LDHともに、高いMDH活性を備えていることが明らかとなリ、さらに部位指定アミノ酸置換による解析から、これらの酵素の101位に存在するPro残基が、こうした高いMDH活性を与えている一因であることが示唆された。
2.D-ヒドロキシ酸脱水素酵素群における研究 E.faecalis菌株から、2種のD-マンデル酸脱水素酵素(D-MDH)の精製に成功し、その性質を比較検討した。各酵素の分子量は、それぞれSDS電気泳動で32,000と40,000、またゲルろ過で120,000と140,000と見積もられ、いずれも4量体酵素であることが示された。また、これらの酵素はいずれもベンゾイル蟻酸、フェニルピルビン酸などの芳香族2-ケト酸以外に、2-ケトイソカプロン酸や、2-ケトカプロン酸などの、長鎖の脂肪性側鎖をもつ2-ケト酸に対しても高い活性を示した。一方、高活性、高安定性が報告されているParacoccus12-A株の蟻酸脱水素酵素(FDH)の遺伝子クローニングに成功し、その塩基配列を決定した。この遺伝子にコードされているアミノ酸配列は、既知のPseudomonas属のFDHのそれと約80%の相同性を示した。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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