研究課題/領域番号 |
10660132
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
中山 勉 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教授 (50150199)
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研究分担者 |
熊沢 茂則 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助手 (10295561)
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キーワード | hydrogen peroxide / HPLC / ECD / electrochemistry / analytical chemistry / SOD / antioxidant / cigarette smoke |
研究概要 |
スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)は[2O_i+2H^+→H_2O_2+O_2]なる不均化反応を触媒する結果、O_2を消去し H_2O_2を生成する。しかし、SODの存在理由に関する化学的な証明は十分とはいえない。そこで本研究では「SODの本来の役割は、O_2が関与する生体内抗酸化物質や還元物質の自動酸化とそれに伴うH_2O_2生成を抑制することにある」という仮説を、H_2O_2生成量の正確な測定を基に証明することを目的としている。本年度はまず、選択性と感度が高いHPLCによるH_2O_2分析法の確立を目指した。 ECD(電気化学検出器)を用いてH_2O_2を定量するHPLCシステムを確立した。H_2O_2に保持時間を付与するためには、ある種のイオン交換カラム(Shodex SUGAR KS-801)を用い、展開溶媒として純水を使用する必要がある。しかしこのままではECDによる検出ができないので、高濃度の電解液をカラム溶出液と混合させ、ECDに導入することにした。また、いままで使用してきたECDは電極のよごれが激しく、その維持管理に多くの時間を費やした。そこで本年度は新しいクロスフローセルタイプのECD(BAS LC-4Cアンペロメトリックディテクター)を購入し、電解液を送るポンプと混合部の間にダンパーを入れ、さらに混合部とECDの間にループを入れた。以上のような改良により、選択性・感度・S/N比・安定性のいずれもが、従来より高くなった。また電極のよごれも従来より少なくなり、維持管理が容易になった。
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