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1999 年度 実績報告書

ヒノキ属樹木に発生する漏脂病と樹脂胴枯病の樹脂成分による解析

研究課題

研究課題/領域番号 10660135
研究機関茨城大学

研究代表者

山本 宏  茨城大学, 教育学部, 教授 (50091872)

キーワード漏脂病 / 樹脂胴枯病 / ヒノキ / サワラ / テルペン / Seiridium unicone / 生育試験 / 樹皮
研究概要

樹脂胴枯病と漏脂病感染ヒノキとサワラの3種の分析材科を入手し,成分化合物の分析を進め,単離されて化合物の病原菌生育試験を行っている.
1.樹脂胴枯病ヒノキ樹脂の化合物と病原菌成長に与える影響.樹病ヒノキの樹脂から11種のジテルペンを単離した.これらの内2種はヒノキからはじめて単離された.これらのうち6種類のテルペンをもちい,病原菌であるSeiridium uniconeの菌糸伸長試験を行った.3種は生育を阻害したが,これらはいずれも樹脂中の存在量は少なかった.漏脂病と樹脂胴枯病の2つのヒノキ樹脂成分を比較すると,2つの樹脂の主な成分であるジテルペンの種類はほぼ同じであるが,それらの含有量は異なっていた.2つの樹病の主要な樹脂成分は各々の病原菌に抑制を示さないことから,病原菌は樹脂の影響を受けず生育していると言える.
2.漏脂病感染ヒノキにおける樹皮ジテルペンの分布.健全なヒノキ1本から30カ所で樹皮を採集し,樹皮量と樹皮のヘキサン抽出物量を調べた.単位面積当たりの樹皮量と抽出物量は上部になるに従い減少していった.抽出物中の各ジテルペンの量変化を分析し,漏脂病感染ヒノキの樹皮ジテルペンの分布を解析していく.
3.サワラの樹皮中の化合物と病原菌成長に与える影響.樹皮抽出物から15種のジテルペンを単離した.それらの内2種は新化合物であり,7種ははじめてサワラから見出された.材と葉からの抽出物成分を分離中で,それらの化合物も合わせ病原菌生育試験を行っていく.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N.Hanari: "A new diterpene-dimer-from the bark of chamaecyparis obtusa"Journal of Wood Science. 46(in press). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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