グッピーにおいてクローズドコロニーとして継代飼育されているF系統(大型系)とS系統(小型系)を交配し、これらのF1、F2における生後180日目の体長の系統差と連鎖するDNAマーカーの検索を行ったところ、以下の結果が得られた。 1) F系統を雌親、S系統を雄親とした交配実験から推定された体長の系統差に関与する遺伝子数は雌で3.5、雄で2.3であった。 2) S系統を雌親、F系統を雄親とした交配実験から推定された体長の系統差に関与する遺伝子数は雌で1.6、雄で1.4であった。 3) 新たに6のマイクロサテライトマーカーを開発した。 4) 開発されたマイクロサテライトマーカーと体長の系統差との連鎖解析を行ったが有意な連鎖関係を示すマーカーは検出されなかった。今後より多くのマーカーを開発し、連鎖解析を行う必要がある。 本課題におけるマイクロサテライトDNAマーカーの開発結果は2001年6月にシンガポールで開催された国際学会Aquarama2001において発表された。
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