研究概要 |
冬期、夏期、秋期にそれぞれ一回の飛行観測による沖縄本島北部研究対象地域の地表温度観測を行い、108地点について地表被覆状態と温度値の関連等について詳細な解析を行った。熱収支バランスに基づく理論計算値との対比検討により赤外線放射温度計を用いた飛行観測による地表面温度の妥当性がおおよそ検証された。 上述の飛行観測地表面温度に関する知見に基づいて蒸散量を算定し、降水量及び地表面流出量の実測値を用いて総合考察し、沖縄本島北部地域の水収支の構造を把握した。 雨量及び地表面流出量は、沖縄気象台及び沖縄総合事務局、沖縄県の河川流量調査資料を用いており数河川の流出解析結果から、年間流出率はおおよそ60〜70%程度で流域蒸発散量は750mmから1,000mmの範囲にあるものと推定された。
|