研究課題/領域番号 |
10660247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業機械学
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研究機関 | 富山国際大学 (2000) 富山女子短期大学 (1998-1999) |
研究代表者 |
桑原 宣彰 富山国際大学, 地域学部, 教授 (80249101)
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研究分担者 |
岡本 嗣男 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40031215)
尾畑 納子 富山国際大学, 地域学部, 教授 (60201406)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 環境 / 農作業服 / 繊維 / 紫外線透過 / 織密度 / 吸着 / 農薬 / 洗浄 |
研究概要 |
農作業時、環境から受ける負荷を軽減する一方法として、農作業服素材からの検討を行った。その中で農作業時、特に関係の深い紫外線被爆、および悪臭問題と農薬散布時の被害の3点に焦点をしぼり、それらからの負荷を軽減することを目的に基礎的な検討を行った。その概要は以下のとおりである。 1.農作業服の紫外線透過性 布の紫外線透過に及ぼす因子を総合的に検討した。繊維の種類や染色および加工の影響については、かなり明確になっている。そこで新たに、布に関する因子である織密度および糸と撚りの影響と、重ね着による影響について検討した。前者では織密度が高い程、また糸の撚り数が少ない程、透過率は低くなり、その機構を明らかにした。また、後者では透過率の異なる布を重ねる際、光の入射側に透過率の高いものをおく方がその逆より透過率が低くなることがわかった。 2.農作業服への悪臭物質の吸脱着 各種悪臭物質の吸着性について検討し、その吸着は吸湿性の高い繊維程多く、その値を高分子の溶解度パラメーター値から推定する方法を考案した。また、それらの脱着挙動を赤外吸収スペルトルの変化から検討し、その際、同時に吸着している水の影響を明確にした。 3.農作業服に付着した農薬の洗浄性 農作業服に付着した農薬の水系における洗浄では、界面活性剤の種類、アルカリ度、温度、時間等の洗浄条件を変化させることによって、綿、ナイロンはよく除去できるようになる。しかし、ポリエステルは、60%程度の除去率しか得られなかった。このポリエステルは、有機溶剤系洗浄、特に酢酸エチル等のエステル系溶剤を用いると、高い除去率になることを見出した。
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