研究概要 |
(1) 各種合成ペプチドを用いることにより,カゼインホスホペプチドがマイトージェン活性,リンパ球増殖促進活性およびlgA生産促進活性を発現するためには,SerP-X-SerPという構造が必要であり,遊離のホスホセリンやSerP-SerPにはそれら免疫促進活性はないことを明らかにした。(平成13年3月開催日本畜産学会第98回大会で発表予定) (2)妊娠豚に市販のカゼインホスホペプチド標品を添加した飼料を与えると分娩後の初乳中のlgAレベルとlgGレベルがカゼインホスホペプチド無添加の場合よりも高くなることを示した。(平成13年3月開催日本畜産学会第98回大会で発表予定) (3)市販の各種ヨーグルトのトリプシン消化においても,非殺菌牛乳の場合と同様にカゼインホスホペプチドが遊離し,それらカゼインホスホペプチドにもマウス脾臓細胞に対してマイトージェン活性やリンパ球増殖促進活性があることを示した。(平成13年3月開催日本畜産学会第98回大会で発表予定) (4)市販のカゼインホスホペプチド標品をマウスの飼料に添加して与えると,LPSに対する腸管lgAレベルがカゼインホスホペプチド無添加の場合よりも上がることを示した。(平成13年3月開催日本農芸化学会2001年度大会で発表予定) (5)カゼインホスホペプチドはTh2細胞に作用して,インターロイキン-5やインターロイキン-6の生産を有意に高めることを明らかにした。(平成13年3月開催日本農芸化学会2001年度大会で発表予定)
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