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1999 年度 実績報告書

反芻動物の成長に伴う栄養素吸収特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10660264
研究機関岩手大学

研究代表者

小田 伸一  岩手大学, 農学部, 助教授 (60211827)

研究分担者 佐藤 淳  岩手大学, 農学部, 助手 (30250632)
伊藤 菊一  岩手大学, 農学部, 講師 (50232434)
キーワード子ウシ / SGLT-1 / グルコース吸収 / 離乳 / 消化酵素活性
研究概要

1、子ウシの成長に伴うグルコース吸収能の変動
離乳前の子ウシ4頭、離乳直後2頭(38、40日齢)および生後12週齢2頭を供試した。常法に則って速やかに、第四胃幽門部を起点として30,70,150,200,250cmの各腸管粘膜上皮細胞を採取した。
前年度に確認した方法に従いtotal RNAを抽出し、RT-PCRによりサブクローニングしたSGLT-1・cDNAをプローブとしてノーザンブロットを行った。
その結果、離乳前の子ウシでは、30,70cmのサンプルでSGLT-1・mRNAの発現が弱く、幽門部より遠位になるに従い徐々に発現が強くなった。一方、離乳後では30,70cmに限らず、30〜250cmの間で、ほぼ同様のSGLT-1・mRNAの発現が見られた。しかし、この発現には個体による変動も大きい可能性が示唆された。子ウシの場合、消化吸収能の発育には12週齢ではまだ充分ではなく、もう少し成育の進んだ状態まで検討する必要があるものと思われた。
2、子ウシの離乳前後におけるα-グルコシダーゼおよびβ-ガラクトシダーゼ活性
α-グルコシダーゼ活性は、離乳前の子ウシの方が低く、部位による顕著な違いも見られなかった。一方、離乳後では、離乳前に比べておよそ2倍の活性が認められた。また、消化管を部位別に比較すると、十二指腸に比べ下部になるに従い高い活性を示した。β-ガラクトシダーゼ活性については、離乳前、離乳後ともに大きな違いは見られなかった。
3、ルーメンバイパス飼料
ルーメンバイパス飼料を米粉を基質に作製した。現在、その物理的性質を調べているところである。反芻動物の場合、誇張症になる可能性もあるので、動物実験に先だって、充分なデータを得る必要がある。
子ウシの場合、12週齢では、まだ消化吸収能は発育途上にあり、更に週齢の進んだ動物を供試して検討する必要があるものと思われた。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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