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1999 年度 研究成果報告書概要

孵化前有色光線処理による家禽胚への色覚の刷り込みとその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10660265
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用動物科学
研究機関宇都宮大学

研究代表者

杉田 昭栄  宇都宮大学, 農学部, 教授 (50154472)

研究分担者 青山 真人  宇都宮大学, 農学部, 助手 (90282384)
菅原 邦生  宇都宮大学, 農学部, 教授 (50091947)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
キーワード光照射 / ウズラ胚 / 網膜 / 発生 / 油球 / 行動
研究概要

(1)網膜の組織および視細胞の変化:発生初期からステージを追った網膜の組織学的変化を解析すると、孵卵10日目で成鳥と同様な10層の構造が認められた。網膜は孵化12日目から大きく分化していることが分かった。また、網膜の質的解析では色覚に係る油滴の発現は孵化中13日目に現れることも分かった。しかし、この時期では油球の色彩については識別できなかった。孵化15日目になって赤、オレンジ、緑および透明の4種類の油球に識別が可能となった。また、形成された各種の油球の比は各ステージとも赤1:オレンジ1:緑1:透明2の割合になっていた。さらに、油球の大きさは孵卵13日目で1.3ミクロン、16日目で2.6ミクロン、孵化1日目で3ミクロンと次第に大きくなっていることが分かった。(2)組織化学的検討:網膜形成におけるアミンニューロンの形成時期を免疫組織学的方法で調べたところ、アミン含有ニューロンは孵卵13日目の網膜の顆粒層に出現し、そのご神経突起を伸ばし成長することが分かった。成長した神経突起は網膜層に平衡に放射状に伸びていた。(3)色嗜好の行動学的検証:孵化14日目のウズラの卵に窓を作成し、赤、黄および緑の有色光を照射し、孵化後色の嗜好試験をおこなった。対照群においては緑色の累積停滞時間が長かった。赤色照射群では緑の累積停滞時間が短く、黄色照射群では黄色区の滞在時間が長くなった。緑色照射群でも黄色区への累積滞在時間が長くなった。このことより、黄色および緑色照射群では黄色を選択するようになる傾向が示唆された。

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公開日: 2001-10-23  

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