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1999 年度 研究成果報告書概要

栄養とインスリン様成長因子IIの遺伝子発現-パラクライン因子としてのインスリン様成長因子-II-

研究課題

研究課題/領域番号 10660269
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用動物科学
研究機関京都大学

研究代表者

松井 徹  京都大学, 農学研究科, 助教授 (40181680)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
キーワードメンヨウ / 肥育牛 / インスリン様成長因子-I / インスリン様成長因子-II / 肝臓 / 成長板 / タンパク質栄養 / 卵巣摘出
研究概要

離乳直後の去勢雄メンヨウに通常飼料または低タンパク質飼料を給与した。血清中尿素態窒素濃度により低タンパク飼料給与区がタンパク質欠乏となっていることを確認の後に、肝臓および肋骨成長板軟骨の一部を採取した。肝臓および成長板軟骨より全RNAを抽出し、IGFs特異的なプライマー対を用いてRT-PCRを行った。成熟したIGF-Iをコードするエクソン4-6の転写産物は、肝臓において低タンパク飼料給与区で減少したが、成長板軟骨では通常飼料給与区との間に差は認められなかった。成熟したIGF-IIをコードするエクソン8-10の転写産物は肝臓においては低タンパク飼料給与区で減少したが、成長板軟骨では通常飼料給与区との間に差は認められなかった。一方、各IGFの転写産物サブクラス変化は一定ではなく、各サブクラスの転写が異なるメカニズムで調節を受けていることが示された。以上の結果から、内分泌的に作用する肝臓におけるIGFs産生はタンパク質栄養の影響を強く受けるが、パラクライン的に作用する軟骨成長板でのIGFs産生はタンパク質栄養の影響を受けない可能性が示唆された。次いで、肥育ならびに卵巣摘出が血漿中IGF-IおよびIGF-II濃度の及ぼす影響を肥育牛を用いて検討した。卵巣摘出は血漿中IGFs濃度に影響を与えなかった。肥育が進行するにつれ血漿中IGF-I濃度および体重増加速度は低下し、両者の間に正の相関関数が認められた。一方、血漿中IGF-IIは肥育に伴う変化を示さなかった。以上の結果から、ラットやヒトとは異なり、卵巣摘出はウシの血漿中IGF-I濃度に影響を及ぼさないこと、内分泌的に産生されるIGF-Iは肥育期における体重増加を促進するが、IGF-IIの関与は明らかとはならなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tohru Matsui, et al.: "Influence of ovariectomy on body weight gain and plasma Insulin-like growth factor-I concentration in beef heifers"Anim.Sci.Technol.. 69(12). 1078-1084 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tohru Matsui, et al.: "Influence of ovariectomy on body weight gain and plasma Insulin-like growth factor-I concentration in beef heifers."Anim. Sci. Technol. 69 (12).. 1078-1084 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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