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1998 年度 実績報告書

鶏筋肉細胞のアポトーシスに及ぼす甲状腺ホルモンの影響

研究課題

研究課題/領域番号 10660273
研究機関鹿児島大学

研究代表者

林 國興  鹿児島大学, 農学部, 教授 (80041656)

研究分担者 大塚 彰  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (10233173)
キーワード筋肉細胞 / 甲状腺ホルモン / アポトーシス
研究概要

初代培養筋肉細胞を用いて、細胞の成長、タンパク質の代謝回転ならびにアポトーシスに及ぼすサイロキシン(T_4)ならびにトリヨードサイロニン(T_3)の影響について調べた。細胞の成長の指標として用いたクレアチンキナーゼ活性はT_4とT_3により共に増加した。T_4からT_3への変換を特異的阻害剤であるイオパノ酸で阻害した場合にも、T_4はクレアチンキナーゼ活性を増加させた。
〔^3H〕チロシンでタンパク質をラベルした後、過剰のチロシンを含む培地へ細胞を移し、〔^3H〕チロシンの放出を測定することにより、タンパク質の分解速度を測定したところ、T_3はタンパク質の分解速度を明らかに増加させたが、T_4はタンパク質分解に影響を及ぼさなかった。
アポトーシスはDNAの断片化率により判定した。断片化率はゲル電気泳動法および遠心分離法により観察した。DNAの断片化率はアポトーシスの場合と同様にT_3によって促進されたがT_4の影響は認められなかった。
以上の結果は、T_3とT_4に明らかに作用の違いがあることならびにT_3はタンパク質分解を高めることによりアポトーシスを促す可能性を示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N.Nakashima: "Comparison of the effects of thyroxine and triiodothyronine on protein turmover and apoptosis in primary chick muscle cell cultures" Biochemical and Biophysical Research Communications. 251. 442-448 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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