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1999 年度 実績報告書

鶏筋肉細胞のアポトーシスに及ぼす甲状腺ホルモンの影響

研究課題

研究課題/領域番号 10660273
研究機関鹿児島大学

研究代表者

林 國興  鹿児島大学, 農学部, 教授 (80041656)

研究分担者 大塚 彰  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (10233173)
キーワード筋肉 / 甲状腺ホルモン / アポトーシス
研究概要

増殖中の筋肉細胞ではアポトーシスが頻繁に起こっている。しかし筋肉のアポトーシスに関する研究は緒についたばかりであり、高等動物の筋肉についてはまだほとんど研究されていない。本研究では、鶏培養筋肉細胞を用いてアポトーシスに及ぼす甲状腺ホルモンの影響を明らかにし、次いでこの系を用いてアポトーシスとタンパク分解酵素(プロテアソーム)の関係を調べた。
先ず鶏胚(13日齢)から採取した大腿筋をデスパーゼを用いて分散し、この筋肉細胞を15%仔牛血清、2.5%鶏胚抽出液を含むM-199培地で培養し、24時間後、甲状腺ホルモン(サイロキシン:T4およびトリヨードサイロニン:T3)を含む培地に変え6日間培養し、クレアチンキナーゼ活性を指標として筋肉の成長を判定し、次に、上記の培養系を用いてプロテアソーム活性に対するT4およびT3の影響を調べた。
上記の条件でT4およびT3がいずれも培養筋肉の成長を促進することならびにT3がアポトーシスを起こすことはすでに報告している。今回の実験では培養筋肉の成長に対する作用が前回と同じであることをクレアチンキナーゼ活性により確認し、同時に、T3はプロテアソーム活性を高めるが、T4はプロテアソ-ム活性に影響を及ぼさないことを明らかにした。この結果はT3がプロテアソームを介してアポトーシスに関与している可能性を示している。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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