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1999 年度 実績報告書

食虫類・スンクスにおけるサテライトDNAの分離とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 10660281
研究機関東京農工大学

研究代表者

神田 尚俊  東京農工大学, 農学部, 教授 (40075429)

キーワードスンクス / 染色体 / セントロメア / サテライトDNA / マイクロサテライト / FISH
研究概要

哺乳動物の染色体のセントロメア近傍には反復配列が多数存在その機能が注目される。この領域の反復配列の塩基配列は生物種によって多様で、現在のところ共通配列としてはCENB-boxの17bpの配列がヒトとマウスで知られるのみである。本研究では哺乳動物の進化の元となった食虫類のセントロメア配列の解析を通してこの領域のに局在する反復配列の機能解析を目指した。これまでに、6種のサテライトDNAを分離しその詳細な遺伝子マップを作成、塩基配列の決定をした。その結果、これらの配列中にはマイクロサテライト配列(TTC)_nが共通に存在する事がわかった。現在のところ、セントロメアのヘテロクロマチン中に3塩基の反復配列の存在を報告した論文はない。そこでこの配列を合成し(TTC)_5の末端を末端転移酵素を用いビオチン-dUTPでラベルし、スンクスのリンパ球染色体に蛍光in situハイブリダイゼーションを行ったところ、サテライトクローンの分布領域と同じ部位の姉妹染色分体の一側のみにハイブリダイズした。これまで多様なプローブで、染色体遺伝子マッピングがされてきたが、姉妹染色分体の一側性にしかハイブリダイズしないプローブの報告例はなく新知見である。今後、この現象の生物学的意味を解析するための作業仮説として、「姉妹染色分体の一部のDNAは、DNAの構造、DNA結合蛋白などで、染色分体間で異なる修飾を受け、細胞分裂の時に姉妹染色分体を識別している」と考え「姉妹染色分体インプリンティング仮説」を提示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sakamaki,N. et al.: "The eosinophil peroxidasae gene with the myeloperoxidase and lactoperoxidase genes forms a cluster on human chromosome 17."Cytogenetics Cell Genetics. (in press).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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