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2000 年度 実績報告書

食虫類・スンクスにおけるサテライトDNAの分離とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 10660281
研究機関東京農工大学

研究代表者

神田 尚俊  東京農工大学, 農学部, 教授 (40075429)

キーワード食虫類 / 染色体 / セントロメア / サテライト DNA / マイクロサテライト
研究概要

本研究では哺乳動物のセントロメア・サテライトDNAの進化を探る目的で、実験動物化された食虫類スンクスのゲノムDNAよりサテライトDNAを分離しその解析と染色体マッピングを行った。その結果これまで報告のない新たな現象を発見し、この現象の説明仮説として「姉妹染色分体プリント仮説」を提示した。スンクスのDNAを制限酵素BamHlで消化しアガロース電気泳動にかけると顕著な4本のバンドが観察される。各バンドを構成するDNAを分離し、遺伝子ライブラリーを作製、6種の異なるクローン(pSB1,pSB2a,pSB2b,pSB2c,pSB3,pSB4)を分離した。これらのすべてのクローンについて、蛍光in situハイブリダイゼーションを行い、染色体上の分布を調べたところ、すべてのクローンは染色体のセンロメア近傍に局在することが明らかになり、目的のサテライトDNAであることが確認出来た。これらのクローンの塩基配列を決めたところ、すべてのクローンに3塩基のマイクロサテライト(TTC)の存在すが明らかになった。(TTC)は細胞あたりおよそ3000コピーと推定された。合成オリゴ(TTC)6のプローブを用いて蛍光in situハイブリダイゼーションをしたところ(TTC)6は姉妹染色分体の片側にしかハイブリダイズせず、姉妹染色分体間で(TTC)配列の修飾に何らかの違いがあると示唆された。現在までのところ(TTC)のプローブで観察されたような「Asymmetric hybridization」を示す配列の報告はなく、この現象に対し「Sister chromatid printing hypothesis」という仮説を提示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Motomura,S. et al.: "Inhibition of P-glycoprotein and recovery of drug sensitivity of human acute leukemic blast cells"Blood 91. 91. 3163-3171 (1998)

  • [文献書誌] Phipps M. et al.: "A preliminary report on DNA sequence analysis of whale meat and whale meat products collected in Japan"TRAFFIC Bulletin. 17. 91-94 (1998)

  • [文献書誌] Sakamaki, K. et al.: "The eosinophilic peroxidase gene forms a cluster with the genes for myeloperoxidase and lactoperoxidase on human chromosome 17"Cytogenet. Cell Genet.. 88. 246-248 (2000)

  • [文献書誌] Kohara,Y. et al.: "A major determinat QTL responsible for atopic dermatis-like skin lesion in NC/Nga mice is located on chromosome 9"Immunogenetics. (in press). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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