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1998 年度 実績報告書

感染免疫における腫瘍壊死因子α(TNFα)の機能解明:TNFα遺伝子欠損マウスを用いた感染病態発生機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10660282
研究機関東京農工大学

研究代表者

谷口 隆秀  東京農工大学, 農学部, 講師 (70282803)

研究分担者 関川 賢二  農林水産省家畜衛生試験場, 生体防御部, 部長
町田 登  東京農工大学, 農学部, 助教授 (20219364)
本多 英一  東京農工大学, 農学部, 教授 (20109507)
キーワードTNFα / マウス肝炎ウイルス / 肝炎 / 脱髄
研究概要

マウス肝炎ウイルス(MHV)は、その株によりマウスにおいて急性の激症肝炎・慢性肝炎・脳脊髄炎・脱随などを発症し、ヒトのポリオを含めた脱髄性疾患のモデルとして研究されている。MHV感染による激症肝炎や脱髄・神経性疾患には宿主側の免疫系の影響、特にTNFαやIL-1βなどのサイトカインが関与していることが示唆されている。
現在、C57BL/6マウスのバックグラウンドのTNFα欠損マウスが作製されているが、MHVに特に感受性の強いBalb/c系のバックグラウンドを持つTNFα欠損マウスを作製するため、Balb/cマウスでバッククロス交配を行っており、現段階で6世代のバッククロスが終了している。12世紀までバッククロスを継続する予定である。
一方、まず様々な症状を起こすMHV6株の分与を受けてウイルスストックを作製し、そのタイターを測定するとともに、それらのウイルス株感染細胞からtotal RNAを回収し、病原性に関与する遺伝的変異を解明する目的でORF3領域のcDNAをRT-PCRにより増幅した。ORF3領域は同じコロナウイルスに属するネコ伝染性腹膜炎ウイルスで弱毒株において遺伝子欠損が認められているが、RT-PCRの結果、MHVにおいても弱毒株であるS株のみで約300〜400bpの遺伝子の欠落が認められ、現在、その塩基配列の比較解析中である。
また、マウス新生児脳からグリア系の細胞であるアストログリア細胞やTNFαなど炎症性サイトカインの主な産生細胞であるマクロファージ系細胞に属するミクログリア細胞の分離培養を行い、MHV感染時の変化について検討中である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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