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1998 年度 実績報告書

フリーラジカルと脳の老化:ビーグル犬の脳におけるメタロチオフェインの役割

研究課題

研究課題/領域番号 10660300
研究機関鳥取大学

研究代表者

島田 章則  鳥取大学, 農学部, 教授 (20216055)

研究分担者 山野 好章  鳥取大学, 農学部, 助教授 (00182593)
キーワードイヌ / メタロチオフェイン / 脳 / ノーザン ブロッティング / In situ ハイブリダイゼーション / 加齢 / 金属
研究概要

ビーグル犬の脳内加齢性諸変化、特にフリーラジカルによる傷害が原因と考えられている神経細胞のアポトーシスとメタロチオネイン(以下、MT)との関連性を明らかにする目的で、加齢性諸変化(β-アミロイド沈着、神経細胞のアポトーシス・変性・脱落、アストロサイトの増生、リポフスチン色素沈着、軸索ディストロフィー、金属蓄積)の分布を検索し、特定のMTイソ蛋白mRNAの発現・分布パターンとを比較した。その結果、以下の所見が確認された。
a. 形態学的加齢性諸変化の確認
HE染色、各種特殊染色(銀染色、鉄染色)、免疫組織化学的検索により、8才からすでに、加齢性諸変化(神経細胞脱落、グリオーシス、軸索ディストロフィー等)が生じている。
b. 神経細胞のアポトーシスの確認
In situアポトーシス検出用キットにより、組織標本上でのアポトーシスを確認した。
c. MTl-およびMTIII-mRNAの発現・分布パターンおよびそのパターンの加齢に伴う変化を明らかにする目的で、ジゴキシゲニン-11-dUTP標識RNAプローブを用いてノーザンブロッティング並びにIn situハイブリダイゼーションを実施したところ、MTIは加齢に伴い発現が増強したが、MTIIIは年齢に関わらず一定の発現を示し。
d. 加齢に伴う金属の脳内蓄積の有無の確認
嗅球、海馬、視床を含む脳内各部位における金属の定量的分析(誘導結合プラズマ発光分析法:)および組織化学的検索(鉄染色)により、鉄および銅が加齢に伴い脳内に蓄積することが確認された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kojima,S.: "Localization of Metallothioneins-Iz-II and-III in the Brain of Aged Dog" Journal of Veterinary Medical Science. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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