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2000 年度 実績報告書

北海道・沖縄の紅斑熱群リケッチアの性状と媒介動物

研究課題

研究課題/領域番号 10660304
研究機関酪農学園大学

研究代表者

森田 千春  酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (50072369)

キーワード紅斑熱 / リケッチア / 北海道 / ヤマトマグニ / シュルッェマダニ / 沖縄 / イス / フィリッピン
研究概要

北海道については今年度はIxodes属のマダニについて主として調査を行った。我々の調査地点(野幌、穂別)でのこの属の優占種はヤマトマダニとシュルツェマダニである。昨年までの調査によりこの2種のマダニは異なる種のリケッチアを保有する可能性が示唆されていた。今年はダニ材料より直接に抽出したDNAだけでなく、細胞に接種した後その細胞より抽出したDNAも使用した。ヤマトマダニから検出されるrompA,とgltAの遺伝子領域を持つものは細胞に接種後は検出されない。一方、シュルツェマダニから検出されるgltAのみ検出されるものは接種細胞からも検出された。この結果は本州のヤマトマダニについてのこれまでの報告と異なるものである。北海道のシュルツェマダニ及びこれを接種した細胞から検出されるgltAの遺伝子配列は本州のヤマトマダニのものと極めて類似する。これは最近人への病原性が報告されたヨーロッパの株とも類似し、今後より詳細な疫学的研究が必要である。沖縄については昨年沖縄の放浪犬の血液より検出された日本紅斑熱リケッチア様のリケッチアの保有ダニについて調査した。本リケッチアの保有ダニと考えられるチマダニについて調査を行ったが充分な材料が得られなかった。そこで沖縄とは距離的に或いは歴史的に関係の深い台湾、フィリッピンから得られたダニについて調査したが日本紅斑熱リケッチアに類似するリケッチアは検出されていない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Camer G.,MasanKay J.,Satoh H., Okabayashi T.,Noriguki S.Motoii.Y Ueno H. and Morita C: "Prevalence of spotted fever rickettsial antibodies in dogs and rodents in the Philipines."Jpn.J.Int.Dis.,. 53,2. 162-163 (2000)

  • [文献書誌] Satoh.H.,Touneki A.,Inokuma H.Kumazawa.,Jahana Y.Kiyauna T.,Okabayashi T.Muramatsu Y.Ueno H.Morita C: "Seroprevalence of antibodies against spotted fever group rickettsia among dogs and humans in Okinawa"Microbiol.Immunol.,. 45 1. 85-87 (2001)

  • [文献書誌] Motoi Y., Satoh.H,Inokuma H.,Kiyauna Muramatsu Y.Ueno.H.Morita C.: "First detection of Ehrichia platys in dogs and ticks in Okinawa Japan"Microhiol.Immunol.,. 45 1. 89-91 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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