(1)水チャンネル遺伝子と耐冷性との関係。 水チャンネル遺伝子rwc3は根で特異的に発現している遺伝子である。rwc3遺伝子の発現とイネの耐冷性との関係について調べた。イネ苗が低温に強い状態の時にはrwc3遺伝子が発現していた。カフェインでイネ苗を処理しするとイネは枯死するが、その時rwc3の発現が抑制されていた。水チャンネル遺伝子の発現とイネ苗の耐冷性の間には密接な関係があることが解った。 (2)rwc3プロモータの解析。 rwc3遺伝子が何故低温下で発現できないかを解明するために、ゲノミックライブラリーからrwc3遺伝子を分離した。プロモーターとして約4kbpの塩基配列を解読した。プロモーター部分をレポータ遺伝子GUSにつないで、イネにパーティグルガンで導入し発現条件を検討した。まだ、予備的結果しか得られていない。 (3)抗体を用いた組織分布の解析。 水チャンネル遺伝子の膜露出部分のアミノ酸配列を合成し、ウサギを免疫して、抗体を得ることができた。
|