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2000 年度 研究成果報告書概要

胚中心細胞のRAG1&RAG2発現調節と濾胞樹状細胞

研究課題

研究課題/領域番号 10670023
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

角田 力弥  福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (40045779)

研究分担者 中村 直哉  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50227922)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
キーワードRAG1&RAG2 / 胚中心 / 成熟Bリンパ球 / 濾胞樹状細胞
研究概要

我々は科研費の助成を受けて、濾胞樹状細胞(FDC)の新規機能的マーカー:胚中心Bリンパ球(GCB)のEmperipolesis能を発見し、FDCはこの密接な細胞相互作用を介してGCBのアポトーシス感受性を変動させ、そのセレクションにも積極的に関与していると報告してきた。今回はこの研究をさらに発展させ、FDCはに再発現するRAG-1&RAG-2も制御している可能性を検索した。ただ、研究を始めてまもなく、改めてRAG-1&RAG-2が成熟Bリンパ球に特異的に再発現する事自体が疑問視されるようになり、我々の研究も依然として推敲を重ねている途中であるが、これまでの成績からいえることは、
(1)ヒト扁桃の成熟Bリンパ球に明瞭なRAG-1&RAG-2の発現はない。
(2)それをrIL-4/CD40で活性化させるとRAG-1&RA6-2の発現がで時折観察される。
(3)しかし、FDCに包み込まれた分画Bリンパ球に発現の有意義な変動はなかった。
(4)29例のB細胞腫瘍株でのRAG-1&RAG-2の発現をサーベイすると、Follicular lymphomaのほとんど(3/3)とDiffuse large B cell lymphomaの亜群(centroblastic 1/9,T cell/histiocyte-rich 5/7)にメッセージが確認された(中村ら、発表)。
以上のことから、FDCは胚中心のRAG-1&RAG-2発現現象に積極的に関与していないらしい。ただ、B細胞腫瘍株での検索ではRAG-1&RAG-2発現が胚中心成熟段階と関連深いことを改めて示唆しているので、意義についてはさらに現在の検出実験系の感度を上げたり、その他の遺伝子発現との総合的な検討をくわえた研究を続け、将来に成果を発表したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 橋本優子 等: "濾胞性リンパ腫(FL)、びまん性大細胞型Bリンパ腫(DBLBCL)におけるReconbination activating gene(RAG)発現の検討"日本リンパ網内系学会誌. 40. 71 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Y.Hashimoto, N.Nakamura, et al.: "A study of the expression of recombination activating gene (RAG) on follicular lymphoma and diffuse large B cell lymphoma (japanese)."J.Japanese RES. 40(2). 71 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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