研究課題/領域番号 |
10670038
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
橋井 美奈子 金沢大学, 医学部, 講師 (10272957)
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研究分担者 |
星 直人 金沢大学, 医学部, 助手 (90229170)
横山 茂 金沢大学, 医学部, 助教授 (00210633)
東田 陽博 金沢大学, 医学部, 教授 (30093066)
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キーワード | ラス / Caオシレーション / イノシトール4リン酸 / InsP4 / Ras-GAP / 受動体作動性Ca流入 / ブラジキニン / アンチセンス |
研究概要 |
私たちは、がん化した変異ラスにより異常に活性化される受動体作働性Ca^<2+>流入経路を、特にIP4受容体(=ラス特異的GTPase活性化タンパク質,Ras-GAP)にターゲットをあて具体的に調査している。 Antisense RAS-GAP^<IP4 結合蛋白> cDNAによる、ラスがん細胞IP4受容体ノックダウン効果 i) Ras-GAP発現抑制DT細胞作成-Transient導入:マウスRas-GAP^<IP4BP>cDNAの1kbのフラグメントを逆方向にベクター(蛍光用GFPタグを持つpTracer-SV40)へ組み込み、変異v-Ki-rasを発現したNIH/3T3線維芽細胞(DT)へsuperfectにより導入。Stable株作成:同cDNAの1kbのフラグメントを逆向きでpcDNA3ベクターへ組み込み、ゼオシンで2週間以上選択して生存細胞20クローンを得た。方向性は制限酵素切断とPCRにて確認した。 ii) 内因性Ras-GAP^<IP4BP>mRNAの発現抑制の確認-Stable株クローンからtotal RNAを得、18SrRNAを内部指標としてノーザンブロットで実験、発現抑制を確認した。 iii) Caオシレーションへの阻害効果-細胞内Ca濃度画像で調べる「浜ホトArgus50」。1画面中、Anti-RasGAP(+)のGFP蛍光で染まるTransient導入細胞では、GFP蛍光で染まらない対照細胞に比し、ブラジキニンによるCaオシレーションの頻度減少、あるいは消失が見られた。
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