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1998 年度 実績報告書

GABA_B受容体遺伝子のクローニングと機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 10670089
研究機関長崎大学

研究代表者

貝原 宗重  長崎大学, 医学部, 講師 (40274633)

研究分担者 谷山 紘太郎  長崎大学, 医学部, 教授 (70030898)
キーワードGABA / GABA受容体 / GABA_B受容体 / 小脳 / cDNAライブラリー / GIRK / アフリカツメガエル
研究概要

私たちは、アフリカツメガエル卵母細胞にGタンパク質(Gi)で活性化されるK^+チャネル(GIRK1とGIRK2)をアフリカツメガエル卵母細胞に発現させ、そこにラット小脳より精製したmRNAを導入することにより、GABA_B受容体による内向き整流性K^+電流活性化が見られることを明らかにした。この結果より、ラット小脳には内向き整流性K^+電流と共役するGABA_B受容体の存在が示された。
そこでRT-PCR法を用いて既知の2つのGABA_B受容体をクローニングし内向き整流性K^+チャネル(GIRK1とGIRK2)とアフリカツメガエル卵母細胞にcoexpressionさせたが内向き整流性K^+電流活性化は見られなかった。これらの実験事実より次のような可能性が考えられた。
1) Bettlerのグループが明らかにしたGABA_B受容体の2つのサブタイプ以外に内向き整流性K^+チャネルを活性化するGABA_B受容体が存在する。
2) CGRP受容体で明らかにされたように、GABA_B受容体が内向き整流性K^+チャネルを活性化するには、共役する何らかの蛋白が必要。
次に私たちは、既知のGABA_B受容体クローンのcDNAを用い、ラット小脳より得たcDNAライブラリーに対してプラークハイブリダイゼーション法により、新たな2つのGABA_B受容体のクローンを見つけ出した(GABA_B1c,GABA_B1d)。しかしながら、この2つのクローンについても内向き整流れ性K^+チャネル活性化は見られなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shojiro Isomoto: "Cloning and tissue distribution of novel splice variants of the rat GABA_B receptor." Biochemical and Biophysical Research Communications. 253. 10-15 (1998)

  • [文献書誌] Masanori Matsumoto: "Function of the rat calcitonin receptors,Cla and Clb,expressed in Xenopus oocytes." Biochemical and Biophysical Research Communications. 242. 484-491 (1998)

  • [文献書誌] Yasuhito Uezono: "Activation of inwardly rectifying K^+ channels by GABA-B receptors expressed in Xenopus oocytes." NeuroReport. 9. 583-587 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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