研究概要 |
ヒト・トポイソメラーゼ遺伝子にコザック配列を作成し,アデノウイルスベクターの半分を含んだベクターに組み込むことは本年度に成功していたが,その後のアデノウイルスベクターの作成には難航を極めた.本年度われわれの共同研究者であるアメリカ・MDAnderson Cancer CenterのKleinerman教授の研究室でわれわれより一足早くわれわれの計画と同様にトポイソメラーゼ遺伝子の転写開始部分にコザック配列を作り,これをアデノウイルスベクターに組み込むことに成功した.このウイルスベクターはエトポシド耐性乳癌細胞に対し薬剤感受性の増感を認めた.われわれはすでにこのウイルスベクターの譲渡を受けており,今後このウイルスベクターを用いてマウスを使った動物実験を行う予定である.
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