研究概要 |
本研究の目的は不均一なリンパ腫のグループと考えられるびまん性大細胞B細胞リンパ腫(DLBL)とperipheral T-cell lymphoma,unspecifiedを再分類するデータを出す事である。 (1)節性T細胞性リンパ腫572例中98例(17.1%)がびまん性大細胞リンパ腫であるが、そのうち73例はHTLV-Iとは無関係であった。このリンパ腫は成人T細胞白血病・リンパ腫とはその予後が異なる。またB細胞リンパ腫708例を検討し、DLBLは417例(58.8%)を占め、その5年生存率は47%であった。通常型は318例(44.9%)で亜型99例(14.0%)であり、亜型は予後が悪く、また年齢、病期が予後因子であった。(2)DLBL158症例の免疫染色での検討の結果はp53高発現とbcl-6低発現は無病生存率が低く、bcl-1+CD5+、EMA+CD30-、bcl-2高発現でKi-67低発現のリンパ腫が生存率が悪い傾向にあった。多変量解析での予後因子は 年齢、International Prognostio Index(IPI)、p53蛋白であった。またp21/WAF1、mdr、c-myc蛋白発現は予後因子とはならないことが分った。次にde novoのDLBL137症例のbcl-1、bcl-2、bcl-6、c-myc遺伝子のサザン法での検討ではそれぞれ15.3%、5.8%、16.1%、10.2%に再構成を認めた。統計学的に有意差を認めないが、bcl-6とc-myc遺伝子再構成を認めるDLBLは予後の悪い傾向がみられた。(3)またDLBL亜型であるIntravascular lymphomaにCD5が発現することをはじめて報告し、免疫グロブリン遺伝子のsomatic mutationを解析し、このリンパ腫がpost-germinal center由来である事を明らかにした。(4)DLBLは節外リンパ腫でも最も頻度の高いリンパ腫であり、各種臓器に生じ、それぞれ特徴がある。脾原発リンパ腫は予後良好で、肺原発は予後不良である。鼻腔リンパ腫は33例中5例でありEBV感染を40%の症例に認めた。またEBV関連の節性DLBLもあり、その感染様式は他と異なり、半数に組み込み型を認めた
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