研究課題/領域番号 |
10670207
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
近藤 英作 岡山大学, 医学部, 助手 (30252951)
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研究分担者 |
松下 正之 岡山大学, 医学部, 助手 (30273965)
森脇 晃義 岡山大学, 医学部, 講師 (10144742)
松井 秀樹 岡山大学, 医学部, 教授 (30157234)
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キーワード | カルシニューリン / Bc1-2 / アポトーシス / リン酸化制御 |
研究概要 |
ヒトカルシニューリン遺伝子の恒常的活性化型及び優勢不活化型変異体を作成し、BHK21細胞にそれぞれをbcl-2遺伝子とともに共発現させた。その結果以下の現象が確認された。 1. 活性化型カルシニューリンはBcl-2と直接結合し、Bcl-2の脱リン酸化を効率的、特異的に誘導する。一方、優勢不活化型によりBcl-2のリン酸化は著明に抑制される。 2. 1.による脱リン酸化型Bcl-2は、デキサメザゾンによるBHK細胞のアポトーシスを抑制するが、不活化型カルシニューリンによるBcl-2の脱リン酸化阻止でBHK細胞は著明なアポトーシスに陥る。 3. in vivo ラベリングによる解析で、カルシニューリンはBcl-2のBH4-Loopドメイン(N末端側)のセリン・スレオニン残基を脱リン酸化する。 4. RIラベル免疫共通沈降実験より、脱リン酸化型Bcl-2は、細胞死誘導因子Baxと効率よく結合するのに対し、リン酸化型Bcl-2ではBaxとの結合が著しく減弱している。 5. テトラサイクリン誘導性遺伝子発現系をBHK細胞に応用し、Bcl-2のリン酸化型及び脱リン酸化型模倣変異体細胞株(BH4ドメインのセリンを標的とした)を作成し解析したところ、同部セリン残基のリン酸化型模倣変異体は著明なアポトーシスに陥った。 以上1-5項が明らかとなり、現在Bcl-2のリン酸化を特異的に制御するカイネースのクローニングを試みている。
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