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1998 年度 実績報告書

ラットを用いた膀胱発がん抵抗性遺伝子および抑制因子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 10670208
研究機関徳島大学

研究代表者

泉 啓介  徳島大学, 医学部, 教授 (30116777)

キーワードLECラット / 膀胱発がん / 低感受性 / 連鎖解析
研究概要

1)ラットの各染色体上のマイクロサテライトマーカーのうち,LECラットとF344ラット間で多型性を示すマーカーがわかったので(Mamm.Genome,1998に報告),凍結保存してある(F34xLEC)F2ラット,(LECxF344)F2ラット肝からDNAを抽出し,連鎖解析を行っている。膀胱腫瘍を含む膀胱重量を各個体の膀胱発がん感受性の指標としている。さらにラット数を増やして同様の連鎖解析を行う予定であり,現在(LECxF344)F2ラットの作成を行っている。2)6週齢,15週齢,24週齢のLECラットとF344ラットの膀胱をホモジネートし,メタロチオネイン発現量をWestern blot法で検索した結果,F344ラットの方がむしろメタロチオネインの発現量が多い結果になった。したがってLECラットの膀胱発がん低感受性はメタロチオネイン発現では説明できないことがわかった(論文作成中)。3)尿中銅濃度が高いLECラットの膀胱発がん低感受性の機構を解明するために,F344ラットに膀胱発がん物質N-ブチル-N-(4-ヒドロキシブチル)ニトロサミンを計4週間経口投与し,その後銅-ニトリロ三酢酸を長期間腹腔内注射し,銅がF344ラットの膀胱発がんに対して抑制作用を有するかどうかを検索している。血尿,体重減少を指標にし,動物を屠殺する予定である。4)LECラットに関しては,自然発生腎癌と腎組織中の銅,鉄の関係について報告した(印刷中)。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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