研究課題/領域番号 |
10670327
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
町田 和彦 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00111104)
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研究分担者 |
稲 恭宏 早稲田大学, 人間科学部, 助手 (80308220)
太田 冨貴雄 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20092041)
林 修 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (20133340)
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キーワード | 腫瘍細胞 / 生体防御機能 / ラット / ストレス / 非特異免疫 / 特異免疫 / 生化学検査 / SST2細胞 |
研究概要 |
我々は今までに各種ライフスタイルと生体防御機能との関係を動物実験、高齢者の健康管理、アンケート法による調査など多方面の研究により明らかにしてきたが、その中でストレスの少ない適切な運動が非特異免疫能を中心とした生体防御機能の向上に大きな役割をはたしていることを見いだしてきた。今までに循環機能、脂質代謝、肝機能・腎機能に与える影響などを中心とした各種機能をみてきたが、癌とライフスタイルとの関係の研究は今まで行なってこなかった。そこで腫瘍に及ぼすライフスタイルの影響を非特異免疫能を中心とした生体防御機能に対する影響で把握することを試みた。 今年度は皮下移植腫瘍(SST)の進展に伴う非特異免疫細胞を中心とする生体防御機能の変化に与えるストレスの影響についての研究を行なった。研究方法は生後8週令の雄性SHRラットを購入し、2週間順化後、腫瘍(SST)接種対照群、接種後物理ストレス負荷と心理ストレス負荷を2週間された3群に加え、物理ストレスと心理的ストレスを2週間負荷された後に腫瘍を接種され、その後ストレス負荷をしないで2週間飼育した2群、さらにストレス負荷も腫瘍も接種しなかった非接種対照群の全部で6群(各12匹)で実験をおこなった。いずれの群も実験4週間後に尾静脈より採血し、全血による好中球活性酸素産性能及び貧食能の測定(NBT法)を行なった後に、ネンブタール麻酔下で全採血を行ない、NKおよびNKT細胞数、CD4及びCD8細胞数の測定(以上フローサイトメトリー法)、NK活性(YAC1およびSST2細胞を標的とした乳酸脱水素定量法)、過酸化脂質およびヴィタミンCの定量、各種生化学分析等の測定を行なった。 その結果前接種後ストレス群で著名な腫瘍の増加と生地防御機能の低下を、逆に前ストレス群では顕著な腫瘍の減少と生体防御機能の活性化が認められた。
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