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1998 年度 実績報告書

男性大学生のライフスタイルの変化が動脈硬化性疾患の危険因子の変化に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 10670339
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

小林 敏生  福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (20251069)

研究分担者 梅村 詩子  東京文化短期大学, 家政科, 教授 (50269437)
キーワードライフスタイル / 食習慣 / 動脈硬化性疾患 / 大学生 / 危険因子 / フィブリノーゲン / 脂肪酸 / 生活習慣
研究概要

男子大学生1年生と4年生を対象にして動脈硬化性疾患の危険因子、およびこれらの危険因子に影響を与えると考えられる食習慣を中心としたライフスタイルの調査を行った。さらに航海実習に参加する本学学生を対象にして、航海に伴うライフスタイルの変化と、身体特性や動脈硬化性疾患の危険因子である血中脂質、脂肪酸構成などの関連について検討した。
1年生男子174名および4年生男子112名を対象として、健康診断時に血圧、身長、体重、体脂肪率を測定した。同時に採血を行い、動脈硬化性疾患の危険因子である血清総コレステトル(T-chol)、HDL-コレステロール(HDL-chol)、中性脂肪(TG)、脂肪酸および血漿フィフィブリノーゲン(FIB)の測定、および食習慣を中心としたライフスタイルについて聞き取り調査を行った。同様の調査を約3ヶ月間の外洋航海実習に参加した本学4年の学生13名(男性10名、女性3名)の航海前後についても実施した。
男子大学生は朝食を抜くあるいは夜食を摂る者が多く、脂質の摂取源としては魚介類が少なく,肉類、乳製品、油脂類が多かった。また4年生は1年生に比べて、魚介類、乳製品の摂取が少なく、油脂類の摂取が多かった。飲酒率や喫煙率、身体特性については体脂肪率が4年生で有意に高値を示した。脂質についてはT-cholおよびTGが4年生で高値を示し、脂肪酸構成については4年生が飽和脂肪酸および一価不飽和脂肪酸の構成割合(%)が高く、多価不飽和脂肪酸構成割合が低かった。また、航海実習中には食習慣が規則正しくなり、魚介類を中心として多くの食品群の摂取頻度が増加した。飲酒量は増加傾向を認めたが、喫煙状況、睡眠時間、活動量には大きな変化を認めなかった。血圧、BMI、体脂肪率は変化しなかったが、総コレステロール、中性脂肪は減少し、HDL-コレステロールは増加した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小林敏生 他: "学生の長期航海実習中の生活習慣と身体特性・血中脂質の変化" 全国大学保健管理研究集会報告書. 35. 527-531 (1998)

  • [文献書誌] 小林敏生 他: "男性大学生における食生活と循環器疾患の危険因子との関連"

  • [文献書誌] CAMPUS HEALTH. 35印刷中. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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