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1999 年度 実績報告書

糖尿病治療薬α-グルコシダーゼ阻害剤による肝cytochromeP450の誘導

研究課題

研究課題/領域番号 10670344
研究機関山梨医科大学

研究代表者

王 培玉  山梨医科大学, 医学部, 助手 (10283201)

研究分担者 金子 誉  山梨医科大学, 医学部, 助教授 (10233876)
佐藤 章夫  山梨医科大学, 医学部, 教授 (40020747)
キーワードα-glucosidase inhibitor / acarbose / voglibose / CYP / hepatotoxicity / acetaminophen / carbon tetrachloride / diabetes
研究概要

平成10年のAcarboseの研究に続いて、国内で使用されているもう一種類のα-グルコシダーゼ阻害剤Voglibose(ボグリボース)について検討した。雄性SDラットを4群に分け(1群15尾)、それぞれに0,2.5,5,10mg/100g dietのボグリボースを粉末食に混じて与えた(ラットの1日当たり平均摂食量は約20gで、ボグリボース投与量はそれぞれ約0,1.5,3,6mg/kg BW/dayであった。)。この粉末食を3週間投与した後、1群5尾を屠殺し、肝のglutathione(GSH)含有量、CYPおよびCYP2E1を測定した。残りのラット(各群10尾)に0.5g/kgのCCl_4を経口投与し、24時間後に血漿のALT(GPT)とAST(GOT)の活性および肝のGSH含有量を測定した。その結果、3週間のボグリボース(10mg/100g diet)投与によって肝CYPとおよびCYP2E1がで有意に増量したが、肝GSHの変化は認められなかった。ボグリボース投与群ではCCl_4により、血漿のALTとASTの活性がボグリボース非投与群に比べて有意に上昇した。これはボグリボースによる酵素誘導がCCl_4の肝毒性の増強をもたらしたことを意味する。また、ボグリボースの投与量とCCl_4の肝毒性の間には、量-影響関係が認められた。本研究の結果、ボグリボースは、糖質の吸収を抑制することによって、酵素誘導を起こし、CCl_4の毒性に影響を与えることが示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Wang P-Y, Kaneko T, Wang Y, Sato A: "Acarbose alone or in combination with ethanol potentiates the hepatotoxicity of carbon tetrachloride and acetaminophenin in rat"Hepatology. 29(1). 161-165 (1999)

  • [文献書誌] 王培玉 金子誉 佐藤章夫: "糖尿病治療薬ボグリボースによる肝チトクロムP450の誘導および四塩化炭素肝毒性の増強"産業衛生学雑誌. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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