研究課題/領域番号 |
10670348
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柴田 英治 名古屋大学, 医学部, 助教授 (90206128)
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研究分担者 |
市原 学 名古屋大学, 医学部, 助教授 (90252238)
竹内 康浩 名古屋大学, 医学部, 教授 (90022805)
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キーワード | 有機溶剤 / 生物学的モニタリング / 1-ブロモプロパン / 2-ブロモプロパン / フロン代替 |
研究概要 |
1.雄ウィスターラット40匹を10匹ずつ4群に分け、3群をフロン代替有機溶剤に1-ブロをもつ1つパン800ppm、400ppm、200ppmに1日8時間、12時間、小動物曝露チェンバー内でば曝露した。対照群には新鮮空気のみは曝露した。前肢握力、尾の運動神経伝等は量依存的、時間依存的に低下し、尾の遠位脊時は延長した。 2.雌ウィスターラット36匹を9匹ずつ4群に分け、3群をマ-ブロモプロパン1000l'pm、300l'pm100l'pmに1日8時間、9時間曝露した。性周期を膣スメア法で観察するとともに卵巣の連続切片を作成し、卵胞数を計測した性周期の乱れを示す個体は量依存的に増加した。性周期の乱れが明らかでない100l'pmで有意に原始卵胞の減少が見られた。 上記2つの実験で用いた生体影響操縦と尿中トブロモプロパン、2-ブロモプロパンおよびこれらの代謝物の関連を明らかにするため、ラットの曝露尿を凍結保存し、分析法の検討をすすめている。 3.生物学的モニタリングを行う際常に問題となる混合曝露及び曝露パターンの老化にともなうモニタリング指標の老化を明らかにするため、コンピュータを用いたシュミレーションを行った。ヘキサンにトルエン、メチルエタルケトンいずれを混合した場合も、モニタリング指標の2.5-ヘキサニンジオンは減少することがわかった。また同じ時間加焦平均であっても曝露のパターンによってモニタリング指標は大きく変化することがわかった。また、ラットを用いたヘキサンメチルエチルケトンの混合曝露では初期に2.5-ヘキサンジオンは減少するものの、曝露を重ねることにより、次第に単独曝露の場合よりも減少することがわかった。
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