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1998 年度 実績報告書

日本人の精液性状の変化に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10670365
研究機関帝京大学

研究代表者

押尾 茂  帝京大学, 医学部, 講師 (20192528)

キーワード精液検査 / 精子濃度 / 精子運動率
研究概要

【目的】日本人の精液性状の現状を知る目的で、生殖年齢にある健康なボランティアを対象にしてその精液性状の検討を行った。
【方法】健康なボランティア(20歳以上50歳未満)112例を対象とした。なお、本年度は調査対象地域を九州地区とした。対象者は、および生殖器系の手術(精巣固定術等)や高血圧症、糖尿病など精液性状に影響を及ぼすような疾患の既往者を除くなどの条件をつけたため、研究対象者は82名に減少した。用手法で採取した精液を常温で充分に液化させ、採取後1時間以内に、一般精液検査(精液量、精子濃度、精子運動率、正常精子率、生存精子率)を世界保健機関(1992)のマニュアルに準拠して行った。
【結果】対象者の年齢は33.5±7.2歳(平均値±SD、以下同じ)、禁欲期間は4.9±1.5日であった。精液検査の結果は、精液量2.9±1.3ml、精子濃度130.4±79.2×10^6/ml、運動率22.3±12.6%、正常形態率57.2±17.3%、生存率77.1±14.7%であった。
【考察および結論】今回得られた九州地区の結果とすでに89例について検討が済んでいる東京地区の結果を比較すると、特に精子濃度に関して、九州地区130.4±79.2×10^6/ml(分布:0.2〜317.8×10^6/ml、中央値:121.4×10^6/ml)に対して、東京地区59.4±40.1×10^6/ml(分布:0.2〜263.3×10^6/ml、中央値:51.1×10^6/ml)と明らかに東京地区が低い値を示していた。現在、両地区において例数の増加を図るべく、再度ボランティアの募集を行い、調査を継続している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Itayasasu T,Shimizu T et al: "Phorbol ester induces differentiation of a human prostatic cancer cell line TSU-Pr1 into cells with characteristies of micro glia" Anticancer Research. 18. 113-117 (1998)

  • [文献書誌] 押尾茂.梅田隆: "精子に異変が起きている?最近の日本人の精液性状" ファルマシア. 35・3. 224-228 (1999)

  • [文献書誌] 志村岳 他 5名: "図解ひと目でわかる「環境ホルモン」ハンドブック" 講談社, 315 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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